2025年9月20日(土)、世田谷区船橋のシンクネクスト キッチンスタジオにて、東都生協「食」の学校登録者優先の特別企画「郷土の味で旅する!ふるさと料理教室 ~日本各地の“おいしい”を、つくって・知って・味わう体験型プログラム~」の第2回を開催しました!
今回のテーマは、山形県の「芋煮」と兵庫県の「とふめし」。
講師は、家庭料理の楽しさと大切さを伝える料理研究家・今別府靖子先生。
雑誌やテレビ、講演会などでも活躍されている今別府先生は、
「誰でも無理なく、楽しく作れる料理」をモットーに、親しみやすい指導で大人気です!
郷土料理って、こんなに奥深い!
教室の冒頭では、今別府先生から料理に込められた地域の文化や知恵についてのお話が。
山形の芋煮は、秋になると河原で大鍋を囲む「芋煮会」が恒例行事。
兵庫のとふめしは、おかずがなくても満足できる一品として親しまれているそうです。
料理を通して、地域の暮らしぶりが見えてくるのが面白いですね。
実演で学ぶ!料理のコツがいっぱい
調理は今別府先生の実演からスタート。
・こんにゃくはスプーンや手でちぎると味がしみやすい
・きのこを無駄なく使う切り方
など、日々の料理に役立つ豆知識が次々と飛び出します。
参加者の皆さんは、メモを取ったり、質問したりしながら、和やかな雰囲気で学びを深めていました。
とふめしのポイントは「豆腐をゆでる」!
兵庫県の郷土料理「とふめし」で驚きのポイントが登場。
なんと、豆腐をじっくりゆでるんです!
このひと手間で、豆腐の水分が抜けて炒めても崩れにくく、しっかりとした食感に。
ご飯と混ぜても水っぽくならず、全体がほどよくなじみます。
試食タイムは笑顔がいっぱい😊
調理後は、みんなで試食タイム!
芋煮ととふめしの優しい味に、自然と会話も弾みます。
参加者の声をご紹介します:
- 「豆腐を1時間茹でるという調理法に『なぜ?』と興味を持ちました」
- 「郷土料理の奥深さに触れました」
- 「芋煮の地域ごとの違いや歴史も自然と学べました」
- 「子どもと一緒に台所に立てて嬉しかった」
- 「食後の談話で有意義な情報がたくさん聞けて楽しかった」
料理を通じて、学びと交流が広がる素敵な時間となりました。
ご応募、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
今回の料理教室で作ったレシピを、みなさんにもご紹介します。
ぜひ試してみてください!
■『芋煮』(山形)
【材料】(2~3人分)
牛薄切り肉・・・・150g
里芋・・・・・・・200g
長ねぎ・・・・・・1/2本
しめじ・・・・・・100g
板こんにゃく・・・70g
水・・・・・・・・500ml
Aしょうゆ・・・・・大さじ2
みりん・・・・・・大さじ2
酒・・・・・・・・大さじ1
砂糖・・・・・・・小さじ2
【下準備】
□牛肉・・・食べやすく切る。
□里芋・・・皮をむいてひと口大に切り、塩でもんでから水で洗いぬめりをとる。
□長ねぎ・・・斜め薄切りにする。
□板こんにゃく・・・手でひと口大にちぎって下茹でする。
【作り方】
- 鍋に里芋とこんにゃくと水を入れて中火にかける。
- 煮立ったらAを加えて煮る。
- 里芋がやわらかくなってきたら、牛肉としめじを入れてあくを取りながらさらに煮る。
- 最後にねぎを入れて味が染み込むまで煮る。
■『とふめし』(兵庫)
【材料】(2~3人分)
木綿豆腐・・・・・100g
油揚げ・・・・・・1/4枚
ごぼう・・・・・・20g
にんじん・・・・・10g
さば水煮・・・・・約50g
しょうゆ・・・・・大さじ1
油・・・・・・・・適量
ごはん・・・・・・1合分
【下準備】
□米・・・普通に炊く
□木綿豆腐・・・40分程茹でて水切りする
□ごぼう・・・ささがきにして水に放す
□にんじん・・・細切りにする
□油揚げ・・・細切り(油抜きはしなくてよい)
【作り方】
- 鍋に油を入れて中火で熱し、ごぼうとにんじんを入れて炒める。
- ごぼうがしんなりしてきたら油揚げを加えて炒め合わせ、さばの水煮を汁ごと加えて崩しながら混ぜ合わせる。
- 豆腐を加え、崩しながら混ぜ合わせる。この時細かく崩しすぎないように。
- 最後にしょうゆを加えて汁気がなくなるまで炒め合わせ、炊いたご飯に炒めた具材をのせ、10分蒸らしたら、豆腐を崩しすぎないよう気をつけながら全体を混ぜ合わせる。